ヒラメ釣りのタックル

ロッド
各メーカーからヒラメ専用のロッドが販売されています。胴調子で5:5くらいのものがほとんどです。
活きイワシの微妙な動きを感じ取れる竿先の感度の良さ、あたったときにヒラメに違和感を感じ
させない竿全体の柔らかさ、さらに大物がかかった時の胴で持ちこたえる強さと、この3つを持ち合わせた
竿こそが、ヒラメ用の最高のロッドと言えるでしょう。
 流行なのは180センチ程度のショートロッド。でも、これはあまりオススメできません。まず、冬の海は
うねりや波が大きいので、それに対応させるには常に手持ちで波の上下にあわせて竿を操作する必要
があること、小さいヒラメならいいですが、大物がかかったとき、やりとりができません。水面近くで暴れら
れて、そのパワーを逃がす余裕が竿にはなくなり、仕掛けが切れたお客さんを何人も見ています。鹿島
や、飯岡など、1キロクラスが主体のところならいいですが、日立のような2キロ以上が主体のところでは
使わないほうが無難です。
 最近はヒラメ専用でも値段の割りに良いものが数多く出てきました。また、そこそこの竿であれば、
あとは腕でカバーすることもできます。
海攻ヒラメリミテッドM255(えんがわ使用)
リーディングX YUIN S270
リール
PE5号が200M巻ける程度のものでOKです。実際使用する深さは60M程度までなので、それ以下でも
まかなえますが、少ないとハンドルを1回転させたときに巻き取れる量が減ってしまうのと、ドラグの設定が
低くなるため、最低でも600番クラスのものを使いましょう。
 上げ下げの回数があまり多くない釣りなので、電動はあまり必要ないでしょう。むしろ、重くなるので、手
持ちで誘う時に扱いにくくなります。
CVZ 300SF
カルカッタ CONQUEST 800F(えんがわ使用)
仕掛け
幹糸は6号、仕掛け糸は5号が標準ですが、大物専門に狙うには8号6号などのものも使用します。
基本的には親針と孫針のついた仕掛けを使いますが、1本針だったり、チラシ針という、4本くらい針の
あるものもあります。
通常の仕掛け 仕掛け遊動
市販の仕掛けはほとんどこのタイプ。市販のものをそのまま使用しても良いですが、注意したいのはオモリ側の捨て糸。太さと長さをチェックしてください。私も通常はこのタイプを使っています。 市販にも遊動タイプはあります。波の荒いときなど仕掛が遊動するので、ヒラメに違和感を与えないといいます。が、効果のほどは・・・。それよりも手持ちで波の上下に合わせて竿を動かすほうがいいです。
POINT
捨て糸は4号程度。
長さは短めに(50cm程度)
POINT
遊動仕掛けの幹糸との接続部、仕掛けを底まで落とす最中に一番上に生きエサのイワシがPEの道糸にからみやすいのでそれを考慮した仕掛けがベスト。釣れた時遊動の下側のサルカンに重みが全てかかるので結び目にゴム管などを入れて切れないようにしましょう。
幹糸6号
仕掛け5号
捨て糸4号
幹糸8号
仕掛け5号〜6号
捨て糸5号
                                             
仕掛けの親針と孫針の間隔はイワシのサイズに合ったものを!大洗、日立で使用しているマイワシのサイズは15cm程。鼻掛けして孫針を打つ(刺す)場合、間は10cm以上は必要です。親針移動のものがありますが、結びが緩んで取れてしまうことが多いのでオススメしません! 上段のような針のかけ方が一般的です。でも、イワシは弱いので孫針を打つとすぐに泳がなくなってしまいます。ヒラメから見て魅力的なのは、うろこの落ちていない生きのいいイワシ。実際イワシが元気よく泳ぐときは、右図のように仕掛けを引っ張って泳いでいます。
 私は孫針を打ちません。親針と孫針の間隔は3〜5cm。なるべくやわらかいハリスと軽い孫針を使います。これならイワシの大きさに関係なしに仕掛けの枝が作れます。長すぎると底を引いたときに孫針が根掛かりします。
イワシに引っ張られると親針は逆向き(上図)になります。針の先端が目に刺さってしまうとイワシが弱ってしまうので、下図のように夜光玉などで針が深く入り過ぎないようにします。
 
死んだイワシでも釣れない訳ではありません。でも、ヒラメはえさを食べるとき頭から飲み込みます。一口で飲み込もうとしたとき、イワシが仕掛けを引っ張っていれば仕掛けの糸は飲み込むまでわかりませんが、逆にイワシが弱っていて糸に引っ張られていると頭から飲み込もうとしたときに仕掛け糸が邪魔するんです。
 ちなみに小さ目のヒラメはイワシのシッポの方やオナカの方から一度噛んで、次に頭から飲み込みます。この時に違和感があると歯型だけ残していなくなっちゃうわけなんです。